サカナクション岩寺基晴のギター&機材全解剖!緻密な音作りの真相
話題沸騰中の サカナクション岩寺基晴のギター&機材全解剖!緻密な音作りの真相について、多角的な視点を整理して公開しています。
サカナクションのライブ現場における最大の命題は、「巨大なアリーナ空間でもDTMで構築された原曲の定位と音色を完全に再現すること」にあります。その心臓部を担っているのが、アンププロファイリング技術の最高峰であるKemper Profiling Amplifier(Rackタイプ)と、完璧にプログラミングされた巨大なエフェクターシステムです。
岩寺基晴のシステムでは、かつて愛用していたFender Twin Reverbやハイエンドブティックアンプの極上トーンをKemper内部に忠実にプロファイリング。PA卓へダイレクトにラインアウトすることで、ステージ上の余計な音の回り込みを極限まで排除し、バンド全体で驚異的なS/N比と音像定位のクリアさを実現しています。
エフェクトボードの中核には、日本のプロ現場で圧倒的な信頼を得ているFree The Tone ARC-3(またはARC-53M)などのルーティングコントローラーが鎮座しています。歪みセクションには、倍音豊かなナチュラルオーバードライブの代名詞であるVemuram Jan RayやIbanez TS808系モディファイペダルが組み込まれ、アンプの原音を損なわずに艶やかなドライブ感を付加しています。
そして、岩寺サウンドの最大のトレードマークである広大な空間表現を司るのが、Strymon TimeLine(ディレイ)およびStrymon BigSky(リバーブ)です。これらはすべてMIDIでマスタークロックと同期されており、曲ごとのBPMに寸分の狂いもなくディレイタイムが追従するシステムが構築されています。