2026年、伝統とデジタルが交錯する和の空間:なぜ若者たちは今「究極の静寂」を提供する甘味処へ向かうのか
東京・銀座の裏路地に佇む老舗の引き戸を開けると、香ばしい胡麻の香りと共に、ガラス越しに和菓子を仕立てる職人の手元が目に飛び込んでくる。今年に入り、SNSを中心に空前のブームを巻き起こしているのが、伝統技法に現代の感性を掛け合わせた「ネオ甘味」だ。
従来のあんみつや葛餅といったクラシックなメニューに加え、低糖質でありながら濃厚な風味を持つ和三盆のムースや、発酵技術を取り入れた自家製甘酒のパフェなど、健康志向と美食主義を両立させた一品が人気を博している。甘さを極限まで控え、素材そのものが持つ旨味やほろ苦さを引き立てるアプローチは、従来の和スイーツファンだけでなく、健康意識の高い層の心もしっかりと掴んだ。