三毛猫オスの値段は本当に2000万?3万分の1の奇跡と高額の真相
ネット掲示板やテレビのバラエティ番組などで頻繁に目にする「三毛猫のオス=2000万円」という言説。このセンセーショナルな金額の原点を紐解くと、昭和中期から平成初期にかけての好景気時代に発生した、一部の愛好家やコレクター間による特殊な相対取引やオークション報道に辿り着きます。
当時、希少価値の高い動植物に対する投機的な熱狂が存在し、テレビ東京系『開運!なんでも鑑定団』の前身番組や当時の新聞・週刊誌などで「数千万円の価値がある幻の猫」としてセンセーショナルに取り上げられた記録が残っています。また、海外の遺伝学研究所や大富豪が学術研究用・コレクション用として莫大な懸賞金を提示したという風説が混ざり合い、いつしか「定価2000万円」という一人歩きした数字が定着しました。
動物愛護管理法の改正や生命倫理への意識が高まった現在では、猫を投機目的で法外な価格で売買する行為は業界内でも厳しく戒められています。希少性によるプレミアム価格が付く事例は存在するものの、一般的な生体販売の現場で2000万円という値札が日常的に掲げられることは事実上ありません。