ミドリガメの寿命は飼育下と野生でどう違う?40年生きる真相を徹底解説
「小さくて可愛いから、緑色のカメを子どもにねだられて連れて帰った。まさかここまで凶暴に、ここまで巨大になるとは夢にも思わなかった」――SNSやネットの掲示板、Q&Aサイトには、飼育開始から数年を経た飼育者による悲痛な告白が今も後を絶ちません。
かつて社会現象となったミドリガメの大量輸入と普及の裏には、生き物としての本質を覆い隠した「手乗りサイズ消費」の構造がありました。ミドリガメの幼体期における愛くるしいエメラルドグリーンの甲羅は、成長とともにくすんだ暗褐色へと変化します。そして、何より飼育者を圧倒するのがミドリガメの巨大化と最大サイズの現実です。特にメス個体は成長速度が凄まじく、生後4〜5年も経てば甲長25cm〜30cm、体重3kg超という巨大な「生きた岩」と化します。
都内の動物保護ボランティアや自治体の環境対策課の現場では、次のような生々しい実情が語られています。
「水槽を大型化しても、凄まじい脚力でフィルターのパイプをへし折り、ヒーターを暴れて外す。毎日のように大量のフンをして水が強烈な悪臭を放つため、真冬でも1回あたり数十リットルの換水作業に追われる。手を入れると本気で噛みつかれ、指を怪我しそうになる。これらをあと30年続けなければならないと知った時、多くの飼育者が精神的に追い詰められてしまうのです」
こうした現実に耐えかねた人々が取った行動こそが、近隣の公園の池や河川への「遺棄(放流)」でした。日本全国の自然環境がアカミミガメに占領され、在来種のニホンイシガメが激減した背景には、生き物の寿命と成長限界に対する人間の身勝手な無知があったと言わざるを得ません。