セカオワ深瀬の本名「深瀬慧」の由来と改名理由|知られざる真相を追う
Fukaseの表現の原点を語る上で欠かせないのが、生まれ育った東京都大田区での少年時代と、その後に訪れた過酷な青年期の体験です。
1985年10月13日生まれのFukaseは、大田区の落ち着いた住宅街で育ちました。幼馴染であるNakajinやSaoriとはこの頃からの長い付き合いです。しかし、高校中退、アメリカ留学の挫折(パニック障害の発症による緊急帰国)、そして精神科閉鎖病棟への入院という、極めて過酷な試練に見舞われます。
過去の特番インタビューや自著で彼は、「世界が終わったような絶望の中にいた」と当時の心境を赤裸々に告白しています。処方薬の副作用で記憶が曖昧になり、学んだ勉強もリセットされるような感覚の中で、彼が病床で掴み取ったのが「絶望から始める音楽」でした。「すべてが終わったところから始めよう」という決意こそが、バンド名「世界の終わり」の真の由来です。
退院後、仲間たちと大田区の印刷工場跡地を自らの手で改装し、手作りライブハウス「club EARTH」を設立。借金を抱えながら寝泊まりを続け、泥臭いDIY精神の中で生み出された楽曲群が、のちに日本中を熱狂させることになります。