森山良子『涙そうそう』に隠された実兄への愛と作詞の真相を完全解剖
今注目を集めている 森山良子『涙そうそう』に隠された実兄への愛と作詞の真相を完全解剖について、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。
一般層の間で頻繁に見られるのが、「『涙そうそう』は夏川りみのオリジナル曲である」という誤認です。これは夏川版が2001年の発売以降、口コミで驚異的なロングヒットを記録し、累計売上100万枚(出荷ベース)を突破したことに起因します。
当時、沖縄ローカルでの有線チャートから徐々に火がつき、全国放送の音楽番組で紹介されたことで社会現象化しました。夏川りみは本楽曲で2002年の『第53回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たし、以後2006年まで5年連続で『涙そうそう』を紅白の舞台で歌唱しています。この鮮烈な印象が、「夏川りみの代表曲」というパブリックイメージを決定づけました。
しかし、紅白歌合戦の歴史において極めて象徴的だったのは2003年(第54回)と2005年(第56回)のステージです。2003年には夏川りみと森山良子の双方が同一楽曲を歌唱するという異例のプログラムが組まれ、2005年の『スキウタ〜紅白みんなでアンケート〜』でも上位に選出された森山が圧巻の歌唱を披露しました。原作者としての森山良子の存在感と、カバーシンガーとしての夏川りみの透明感が互いをリスペクトし合う関係性は、音楽業界における理想的な楽曲継承のモデルケースと言えます。