おおきなかぶ』抜けない真の戦犯は誰だ?組織論で暴く衝撃の真相
登場人物たちの動きをプロフェッショナルな視点で詳細に分析すると、それぞれの役割と抱えていたリスクが見えてくる。以下の整理は、プロジェクト運営における教訓として極めて唆的だ。
おじいさんは創業者でありプロジェクトリーダーだが、状況変化に応じた戦略変更(ピボット)ができなかった。おばあさんや孫は、指示されるがままに垂直統合型の労働力として投入されたが、作業工程に対する疑問を呈するガバナンス機能を果たしていない。また、犬や猫といった異業種・異言語のメンバーをアサインした際も、明確なコミュニケーションプロトコルが確立されていなかった可能性が高い。
ネズミの参加によって結末を迎えたものの、これは「たまたま運良く成功した」に過ぎない。偶発的な成功体験は、次なる巨大なトラブルの種を蒔くことになる。根性論による人員追加で乗り切る手法が組織の標準プロセスとして定着してしまえば、将来的に再現性のない疲弊型組織へと変弊していくリスクを孕んでいるのだ。