石川のソウルフード「八幡すしべん」愛される真相と名物出汁の秘密を解剖
多彩なラインナップを誇る八幡すしべんのメニューの中でも、常連客が口を揃えて「これを食べなければ始まらない」と絶賛する看板料理がいくつか存在します。とりわけ独自の出汁文化と豪快な丼ものは、全国の麺類・丼ファンからも熱い視線を集めています。
筆頭に挙げられるのが、八幡すしべんのうどん出汁です。関西風の澄んだ黄金色のつゆをベースにしながらも、昆布の芳醇な旨味といりこ(煮干し)、削り節の力強いコクが絶妙なバランスで調和しています。ひとくち啜ると、奥深い魚介の香りが鼻腔を抜け、塩味の奥にあるまろやかな甘みが舌の上に残ります。この出汁をたっぷり吸った柔らかめの麺と、トッピングのネギや天かすの相性は抜群で、最後の一滴まで飲み干してしまう魔力を持っています。
そして、うどんと双璧をなす圧倒的エースが「カツ丼」です。すしべんのカツ丼の評判は県内全域に轟いており、ランチタイムには店内の半数近くがカツ丼、あるいはミニうどんとのセットを注文する光景が見られます。注文が入ってから揚げられる豚カツは厚みがありながら驚くほど柔らかく、サクッとした衣の食感をあえて残しながら、甘辛い特製タレとふわとろの半熟卵で手早くまとめられています。豚肉の脂の甘みと濃厚なタレが出汁の効いたご飯にしみわたり、ガッツリとした満足感を約束してくれます。
また、あっさりとした和風スープに細縮れ麺が絡むすしべんのラーメンの人気も根強く、どこか懐かしい中華そばの味わいは呑んだ後のシメや軽食としても愛されています。朝の時間帯には、ワンコイン前後で楽しめるすしべんの朝定食やランチが重宝され、焼き魚や納豆、生卵、味噌汁といったバランスの良い日本の朝ごはんを手軽にチャージできる点も魅力です。