手根管症候群は自分で治せる?原因別の改善策と悪化を防ぐNg習慣
手根管症候群の進行度合いに応じた客観的な状態、セルフケアの適応範囲、医療機関での介入基準を以下の表にまとめました。
【プロの結論】セルフケアで様子を見るべき人・即座に受診すべき人の条件
自己管理による改善を試みてよいのは、「しびれが出るタイミングが限定的で、指先の力比べで左右差がない人」です。この段階であれば、サポーターによる関節安静と神経モビライゼーションによって炎症が鎮静化する公算が高くなります。
一方で、以下のいずれかに該当する場合は、セルフケアに固執することを直ちにやめ、日本手外科学会の専門医が在籍する整形外科を受診してください。
・親指の付け根(手のひら側)のふくらみを左右で比べたとき、明らかに平らになっている。
・親指と人差し指の先を合わせて丸を作ったとき、きれいな円にならず楕円形に潰れてしまう(パーフェクトOサインの喪失)。
・セルフケアや手首の安静を2〜3週間徹底しても、症状の改善傾向が一切見られない。
・熱さや冷たさの感覚が鈍く、火傷の危険がある。
現在の手根管開放術は、内視鏡を用いた低侵襲手術であれば日帰り〜1泊程度、約1〜2cmの小切開で15〜20分程度の手術時間で完了する治療法が確立されています。筋肉が完全に変性する前に神経の圧迫を物理的に解除することが、後遺症を残さないための唯一無二の防御策です。