ステップファミリーの真実:葛藤を超えて絆を深める新しい家族の形
ステップファミリーという言葉は、英語の「stepfamily」に由来する。かつては配偶者との死別による再婚を指すことが多かったが、現代では離婚後の子連れ再婚が大半を占めるようになった。ここで頻繁に使われる専門用語が、義理の親を意味する「継親(つぎおや)」と、義理の子を意味する「継子(ままこ)」という関係性だ。
厚生労働省の各種意識調査からも窺えるように、子どもを抱えた再婚世帯は年々定着を見せている。だが、実情は平坦ではない。実親と継親の間で子どもの教育方針が衝突したり、継子が新しい親に対して強い拒絶反応を示したりすることは、決して珍しくない現象だ。さらに「実の親子のように愛さなければならない」という世間体や強迫観念が、当事者たちを追い詰めていく。
血縁関係という強固な前提がないからこそ、関係性の構築には時間をかけた丁寧な対話が欠かせない。血のつながりに依存しない絆をどう育むかが、現代社会における大きなテーマとなっている。