突然の胸痛と息切れは危険信号!肺塞栓症の初期症状と命を守る緊急対処法
肺塞栓症の恐ろしさは、前兆となるサインが日常的な疲労や軽微な筋肉痛と酷似している点にあります。医療機関の救急外来における問診記録によると、典型的な肺塞栓症初期症状として最も多く報告されるのは「突発的な呼吸困難(息切れ)」と「深呼吸や咳に伴って増悪する胸の鋭い痛み(胸膜刺激症状)」です。息を吸い込もうとしても空気が肺に入ってこない感覚に襲われ、安静にしていても呼吸数が急増し、脈拍が1分間に100回を超える頻脈や冷や汗を伴うケースが目立ちます。
さらに重要なのは、肺に症状が出る数日前から生じる下肢の肺塞栓症前兆サインを見落とさないことです。血栓が最初に形成されるのは骨盤や太もも、ふくらはぎなどの深い静脈(深部静脈)であることが大半であり、以下のような局所変化が現れます。
- 片側のふくらはぎや太ももだけが赤く腫れ上がり、握ると硬いしこりのような圧痛がある
- 足首を上に反らせた際、ふくらはぎの深部に強い引きつり感や痛みが生じる(ホーマンズ徴候)
- 皮膚の表面温度が左右で明らかに異なり、腫れた側の足に熱感やチアノーゼ(赤紫色への変色)が見られる
- 立ち上がって歩き出した瞬間に、下肢から胸元へ抜けるような動悸や失神感を覚える
臨床現場の医師が警告するように、両足ではなく「片足のみ」に急激なむくみや痛みが生じる現象は、深部静脈血栓症を疑う極めて強力な根拠です。この段階で血管エコーなどの精査を行わずに放置し、溜まっていた血栓が一気に血流に乗って心臓を経由し肺動脈へ到達した瞬間、急性の肺動脈血栓塞栓症へと一気に暗転します。