なぜ本名を隠す?ムロツヨシの壮絶な生い立ちと母親への切ない配慮の真相
母親への切ない配慮の一方で、父親との関係はさらに複雑で過酷なものでした。父親の職業は大工関係(内装大工・職人)で、腕の良い職人肌の人物だったと伝えられています。しかし家庭人としては極めて破天荒であり、子どもたちを親戚に預けたまま長期間姿を消すことが日常茶飯事でした。
ムロツヨシが小学生高学年になった頃、父親は新たな女性と再婚を決意。その女性には連れ子が2人おり、父親はその女性との間にも新たに子どもをもうけました。父親、継母、連れ子2人、異母弟、そして親戚宅から呼び戻されたムロと姉の計7人が、一時的に同じ屋根の下で暮らすことになったのです。
しかし、この強引にまとめられた新生活は長くは続きませんでした。わずか数年で父親はその女性とも離婚。再び家庭は崩壊し、父親は家を出ていき、ムロと姉は再び親戚や祖父母の世話になるという、激しい環境の変化に翻弄され続けました。
さらに成人後、役者としての下積みを続けていた20代のムロツヨシに対し、父親にまつわる金銭的な問題や親族間トラブルが重なります。これ以上親戚に迷惑をかけられないと判断した彼は、苦渋の決断として父親との完全な絶縁を選択。以降、公の場でも「父とはもう長年連絡を取っておらず、どこで何をしているかも知らない」と明言しています。