シリンジ採血の分注手順と正しい順番|押し子Ngの理由と溶血防止策

シリンジ採血の分注手順と正しい順番|押し子Ngの理由と溶血防止策にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

Q1:分注の途中で採血管への血液の吸い込みが止まってしまいました。押し子を押してもいいですか?
A1:押し子を押すのは厳禁です。吸い込みが止まる原因は、採血管の真空度の低下(劣化や空気混入)、またはシリンジ内の血液不足です。押し子を無理に押すと溶血や血液飛沫を引き起こします。規定量に満たない場合は、新しい同種スピッツに再度自然流入させるか、必要に応じて規定の手順で採血をやり直す必要があります。

Q2:なぜホルダー採血とシリンジ採血で凝固スピッツの分注順序の議論が分かれるのですか?
A2:ホルダー採血では穿刺時の組織液(外因系凝固因子)混入を防ぐ目的が優先されるのに対し、シリンジ採血では「シリンジ内に滞留している間に内因性の凝固反応が始まってしまう」という時間的リスクが圧倒的に勝るためです。シリンジ採血では血液培養の直後、可能な限り最速でクエン酸ナトリウムと混和させる必要があります。

Q3:分注ホルダー(トランスファーデバイス)がない施設ではどう対処すべきですか?
A3:分注ホルダーの導入が医療安全指針上の推奨ですが、万が一従来の針を使用せざるを得ない緊急時は、採血管をスタンドやラックに固定し、決して素手で採血管を持たずに垂直穿刺してください。リキャップは絶対に行わず、分注後は針捨てボックス(シャープスコンテナ)に針ごと直ちに廃棄します。ただし、安全器材の配備を管理部門へ速やかに具申することが根本解決となります。

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