胃カメラで死ぬかと思った理由とは?苦痛ゼロにする選び方と対策
もし次回、鎮静剤を使わずに経口または経鼻で検査を受けることになった場合でも、受診者側の身体の使い方によって苦痛を半減させることが可能です。現場の消化器内視鏡技師や専門医が指導する実践的ノウハウを整理しました。
1. 「鼻から吸って口から細く長く吐く」深呼吸のリズム
苦しくなると息を止めたり浅く速い呼吸になったりしがちですが、これが最も苦痛を悪化させます。スコープが入っている間は、「鼻からゆっくり空気を吸い、すぼめた口から細く長く息を吐き出す」腹式呼吸に全意識を集中させてください。息を吐き出す瞬間に副交感神経が優位になり、喉や食道の筋肉の緊張が弛緩します。
2. 唾液は絶対に飲み込まず、すべて口の外へ垂れ流す
口の中に溜まった唾液を無意識に飲み込もうとすると、喉仏が動いてスコープと擦れ、強烈な咽頭反射を誘発します。さらに、麻酔が効いている状態で唾液を飲み込むと誤嚥(気管への流入)を起こし、激しくむせ込む原因になります。唾液は飲み込まず、枕元に敷かれた吸水シートに向けて自然に流し出すのが鉄則です。
3. 目線は遠くの壁の一点を見つめ、肩の力を完全に抜く
目をギュッと強く閉じると、身体の防衛本能が働き筋肉が硬直します。目を開け、検査室の壁や時計など遠くの一点をぼんやりと見つめ続けることで、喉元への意識の集中を逸らすことができます。両肩をベッドへ沈め込むイメージで脱力してください。
4. 喉の麻酔(違和感)はいつまで続くか
検査終了後、喉の麻酔効果は通常約1時間〜1時間半持続します。この間は喉の感覚が鈍く、水分や食べ物を摂取すると気管に入って肺炎を引き起こす危険性があるため、完全な飲食禁止です。麻酔が切れた後、少量の水を口に含んで正常に飲み込めるか確認してから食事を再開してください。