101回目のプロポーズ主題歌Say Yes誕生秘話と社会現象の真相
CHAGE and ASKAにとって通算27枚目のシングルとなった「SAY YES」(1991年7月24日発売)は、発売直後から爆発的な初動を記録しました。しかし、この希代のラブソングは、最初から平坦な道筋で生み出されたわけではありません。
当時、フジテレビのプロデューサー陣や脚本家の野島伸司氏が求めたのは、「美女と野獣」をモチーフにした無骨な主人公の心情を、痛烈な説得力をもって後押しする絶対的なアンセムでした。楽曲制作を担当したASKA氏は、すでに多忙を極めるツアースケジュールの合間を縫い、極度のプレッシャー下でデモテープの制作に着手したことが当時のインタビューや自著・音楽メディアの手記で明かされています。
当初提示された複数の候補曲の中から、プロデューサー側から「サビの頭で誰もが息を呑むような決定打が欲しい」という強いリクエストを受けたASKA氏は、スタジオのピアノに向かい、コード進行とメロディの骨格を極限まで研ぎ澄ましました。そうして生まれたのが、一度聴いたら脳裏から離れない印象的なサビのフレーズです。直球でありながらどこか哀愁と崇高さを帯びた「SAY YES」の歌詞とドラマチックな転調は、達郎の愚直なまでの純心さと見事に共鳴し、ドラマの放送開始とともに瞬く間に社会現象へと昇華していきました。