心電図の右軸偏位は放置平気?原因と隠れた病気のサインを徹底解説
「若い頃からずっと右軸偏位と言われており、症状もない」という場合は放置しても問題ないケースが多数を占めます。しかし、「前年までは正常だったのに今年初めて指摘された」「自覚症状がある」というケースの放置は禁物です。背景に次のような重篤な疾患が潜んでいる可能性があります。
1. 右室肥大(うしつひだい)
何らかの要因で右心室に過度な圧力がかかり、右心室の筋肉が異常に分厚くなる状態です。筋肉量が増加した右側へ強い電気が流れるため、明確な右軸偏位が現れます。
2. COPD(慢性閉塞性肺疾患)や肺性心
長年の喫煙などが原因で肺の組織が破壊されるCOPDや間質性肺炎では、肺の血管が狭くなって血圧が上がります(肺高血圧)。その結果、肺へ血液を送る右心室に過剰な負荷がかかり続け、心臓の機能不全を招く「肺性心」へと進行します。
3. 先天性心疾患(心房中隔欠損症など)
生まれつき左右の心房の間に穴が開いている「心房中隔欠損症」などは、成人になって健康診断の心電図異常をきっかけに初めて発見されるケースが珍しくありません。右心系に余分な血液が流れ込むことで右軸偏位を引き起こします。
4. 肺塞栓症(エコノミークラス症候群など)
血栓が肺の動脈を急激に塞ぐ疾患です。突発的な右心室の圧上昇により、急激な右軸偏位や波形の異常が出現します。