元老院とは何か?古代ローマから明治日本まで徹底解説
Q1:元老院と貴族院・衆議院は何が違うのですか?
A1:元老院は1875〜1890年に存在した「官選の立法諮問機関」で、法律の最終議決権はありませんでした。一方の貴族院と衆議院は1890年に大日本帝国憲法に基づき設置された「帝国議会」の二院であり、両院の一致によって法律を可決する完全な立法権を持っていました。
Q2:古代ローマの元老院議員になるにはどんな条件が必要でしたか?
A2:共和政期では、まず財務官(クアイストル)などの高級政務官に公選で選ばれる必要がありました。また、莫大な個人資産(帝政初期には100万セステルティウス以上)を保有していることや、家柄・品行方正であることが監察官(ケンソル)によって厳格に審査されました。
Q3:明治の元老院はなぜ15年という短期間で廃止されたのですか?
A3:元老院はもともと「将来的に国会(議会)を開設するまでの準備期間」として設置された暫定機関だったためです。1889年に大日本帝国憲法が発布され、翌1890年に第1回帝国議会が開設されたことで、その歴史的役目を完了し発展的に解消されました。
Q4:海外の議会で今も「元老院」と呼ばれる組織はありますか?
A4:はい、あります。アメリカ合衆国の上院(Senate)や、フランスの上院(Sénat)、イタリアの上院(Senato della Repubblica)などは、日本語訳で「元老院」と表記されることがあり、公文書でも上院の正式名称として古代ローマのセナトゥスに由来する語が使われています。