昭和の歌姫・藤圭子はなぜ命を絶ったのか?宇多田ヒカルが明かした苦悩
2013年8月22日午前7時前、新宿区西新宿6丁目の28階建て高層マンション敷地内で、藤圭子は倒れた状態で発見されました。警視庁新宿署による現場検証の結果、衣服の乱れや争った形跡はなく、知人男性と同居していた13階の一室ベランダから自ら飛び降りたと断定されました。藤圭子の直接の死因は全身強打による多発外傷であり、事件性は確認されませんでした。
日本中を驚かせたのは、そこに愛娘や家族へ向けた明確な「遺書」が存在しなかった点です。現場の室内には知人男性へ宛てた短いメモのような走り書きが残されていたのみで、なぜ自ら命を絶つ決断に至ったのかを直接説明する言葉は一切残されていませんでした。
当時同居していた30代の知人男性は、報道各社の取材に対して「直前まで普段と変わった様子はなかった」と証言しています。しかし、後述する家族の手記や関係者の証言を丹念に照らし合わせると、彼女の精神状態はすでに限界点を超え、長年にわたり現実と妄想の境界線が崩壊した極限状態に置かれていた事実が浮き彫りになります。