政界の巨魁・田中角栄の最後と病室の真実|知られざる昭和史の裏
病床の父を外部の政争から守り抜いたのが、長女の田中真紀子だった。彼女は父の入院後、政治的意図を持って接近しようとする議員やメディアを一切排除し、「目白の門番」として徹底的な防壁となった。この強烈なガードは、政界に様々な波紋と臆測を呼ぶことになる。
一方、地元・新潟で強固な集票システムを誇った後援会「越山会」もまた、角栄の病状とともにその歴史的な役割を終えていく。インフラ整備と利権を引き換えに強固な絆で結ばれていた組織は、リーダーの不在によって徐々に拡散。家族の愛憎と鉄の結束を誇った組織の最期は、昭和の政治手法が終焉を迎える過程そのものだった。