紙を破かず服も綺麗に落とす!プロが教えるボールペンの消し方
紙を破かず服も綺麗に落とす!プロが教えるボールペンの消し方の要点や背景を丁寧にまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。
「紙を傷つけずにインクだけを消し去る」――これは文房具の世界で長年追求されてきた至難の業だ。特に契約書や公的書類の場合、修正テープや修正液の使用が認められないケースが多い。
文房具ソムリエールとしてメディアで活躍する菅未里氏も指摘するように、紙の繊維に入り込んだ顔料を完全に抜き取るのは極めて繊細な作業を要する。紙のインク消しとして古くから印刷・製図現場で愛用されているのが「ガンジー インキ消」だ。青液と白液の2液を専用のガラス棒で交互に塗布し、インクの色素を化学反応で分解・無色化する。油性ボールペンには効かない場合もあるが、クラシックな水性インクや一部の染料インクなら、紙の表面を擦り減らすことなく文字だけを綺麗にフェードアウトさせられる。
一方で、顔料インクによる筆跡に対しては、カッターの刃を紙に対して垂直に当て、繊維の表面だけをミクロ単位で優しく削り取る手法が存在する。ただし、これには熟練の力加減が必要不可欠。失敗を防ぐ鉄則は、コピー用紙などの端材で一度練習し、決して強く押し付けないことだ。