宇宙少年ソランの軌跡とW3事件の真相|昭和を魅了した名作アニメの光と影
宇宙少年ソランの軌跡とW3事件の真相|昭和を魅了した名作アニメの光と影を徹底追究! 読者が気になる 情報と解説を凝縮して配信します。
1965年5月4日から1967年3月28日まで全96話がTBS系列で放送された『宇宙少年ソラン』は、日本のテレビアニメ黎明期を語る上で外せない重要作です。原作はSF作家の福本和也氏、キャラクター原案には当時気鋭の漫画家・宮越義勝氏が名を連ね、制作は『鉄人28号』や後の『サザエさん』で知られるTCJ(現・エイケン)が担当しました。
物語の主人公・ソランは、宇宙へ旅立つ途中で事故に遭い、未知の高度文明を持つ「ソラン星人」に救出されてサイボーグ手術を受けた地球人の少年です。驚異的な筋力と知能を持ち、故郷の地球に戻って悪と戦いながら、生き別れた姉の「さくら」を探すというロードムービー的な縦軸が当時の児童層を引き込みました。
本作の爆発的ヒットを決定づけた要因の一つが、一社提供スポンサーであった森永製菓による画期的なクロスメディア展開です。ソランのエネルギー源である「反陽子ペンダント」を模した玩具「エンゼルボール」の懸賞キャンペーンは、全国の駄菓子屋やスーパーを巻き込む熱狂を生み出しました。お菓子の包み紙を集めて応募すると届く銀色のプラスチック製ペンダントを首から下げて街を走る子どもの姿は、昭和40年代の日常風景となったのです。
さらに、作詞・安井かずみ氏、作曲・いずみたく氏という歌謡界のトップクリエイターが手掛け、上高田少年合唱団が澄んだ声で歌い上げた主題歌は、60年以上の時を経た現在でも多くの人々の記憶に刻まれています。