遅咲きの名物が魅せる「第二の土俵」——元幕内・明瀬山が2026年の角界に巻き起こす育成改革と人気の裏側

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愛知県一宮市出身の明瀬山は、日本大学相撲部を経て角界入りを果たした。しかし、彼の力士人生は決して平坦なものではなかった。関取昇進後も十両と幕下を往復する期間が長く、怪我にも幾度となく泣かされた。それでも、一度捉えたら離さない独特の「四つ相撲」と、土俵際での驚異的なバランス感覚を武器に、愚直なまでに稽古を重ねた。

大きな転機となったのが、30代後半で迎えた2021年の初場所だった。幕内復帰を果たすと、開幕から怒涛の6連勝を記録。丸みを帯びた独特の体型からは想像もつかない巧みな技術と柔らかい身のこなしで、国技館を大いに沸かせた。「パンの山」という愛称がSNSを中心にトレンド入りし、お茶の間の人気を一気にさらった瞬間である。諦めずに土俵に立ち続ければ必ず光が差す——その生き様こそが、彼の真骨頂だった。

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