忖度とは?本来の意味とビジネスでの使い方・配慮との違いを徹底解説
本来は中立的、あるいは他者への理解を示す言葉であった「忖度」が、なぜ社会的な批判の対象として扱われるようになったのでしょうか。その決定的な契機となったのが、2017年の学校法人を巡る一連の政治報道でした。
国会答弁や報道各社の取材現場において、「最高権力者の直接的な指示はなかったものの、官僚たちが首相の意向を先回りして推し量り、行政手続きを都合よく進めたのではないか」という疑惑が浮上しました。この一連の構図を説明するキーワードとして「忖度」が多用された結果、同年の「ユーキャン新語・流行語大賞」で年間大賞に選出される事態となりました。
この報道以降、メディアや世論の間で「忖度=権力者に対する盲従、不正な根回し、責任逃れの隠れ蓑」というネガティブな文脈が強固に定着しました。「指示されていないから指示違反ではない」「命令されたわけではなく勝手にやったこと」という言い逃れを可能にする構造が、言葉そのものの印象を大きく塗り替えてしまったのです。