エアコン28度はなぜ暑い?設定温度の落とし穴とプロが教える快適新常識
「たかが室温」と軽視してはならないのが、健康への直接的なダメージです。特に室温28度の熱中症リスクは、夜間の室内において急速に高まります。
消防庁や医療機関のデータによると、熱中症による救急搬送の約4割以上が「住居内(室内)」で発生しています。就寝中はコップ1〜2杯分の汗をかくため脱水症状に陥りやすく、室温が28度以上で高湿度の部屋にいると、眠っている間に体温調節機能が麻痺し、重症化する危険性があります。
とりわけ注意を要するのが、28度が暑いと感じる赤ちゃんの寝る時の環境設定です。乳幼児は体重あたりの体表面積が広く、汗腺の発達が未熟なため、大人以上に熱がこもりやすい特性を持っています。背中に熱がこもる寝具環境下で室温28度・高湿度を放置すると、乳幼児突然死症候群(SIDS)やあせも、脱水のリスクが跳ね上がります。
小児科医や専門機関の知見では、赤ちゃんや高齢者が過ごす部屋の室温は25〜27℃、湿度50〜60%を維持することが推奨されています。「電気代がもったいないから」「冷えすぎは身体に悪いから」という過剰な我慢は、重大な事故を引き起こす引き金になりかねません。