昭和から令和を駆ける大女優・中村玉緒の現在と勝新太郎との真実

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大映での活躍のなかで、彼女の運命を決定づける人物が現れる。それが、後に夫となる規格外の映画スター、勝新太郎だった。二人の代表作となった映画『座頭市』シリーズや『悪名』での共演は、映画史に深く刻まれる傑作として今なお語り継がれている。

撮影現場での勝新太郎は圧倒的な存在感と破天荒なアイデアで周囲を圧倒したが、その傍らには常に彼女の姿があった。『座頭市』の緊張感あふれる撮影現場の裏側では、豪放磊落な勝を時に優しく、時に毅然と受け止める彼女の器の大きさが光っていた。1962年に結婚した後、勝が立ち上げたプロダクションの経営破綻により、数十億円とも言われる巨額の負債を抱えることになっても、彼女は決して夫を見捨てなかった。「勝勝(かつしょう)の妻ですから」と微笑み、借金返済のために命がけで仕事に打ち込む姿は、昭和の夫婦のあり方として日本中に深い感銘を与えた。

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