漆黒のカツカレーが魅了する!神保町で愛される伝説洋食店の継承劇
キッチン南海の歴史を語る上で欠かせないのが、創業者である井上正良氏の存在だ。学生街として栄えるこの地で、「安くて美味しく、お腹いっぱいになってもらいたい」という一心で店を切り盛りしてきた。高度経済成長期から学生や会社員の胃袋を支え続けたその姿勢は、日本のB級グルメの原点とも言える哲学に基づいている。
妥協を許さない仕込みと、手頃な価格設定。井上氏が築き上げた洋食への熱い情熱とこだわりは、単なる飲食店という枠を超え、街の日常風景として根付いていった。時代がどれほど移り変わろうとも、変わらない笑顔とボリューム満点の一皿で客を出迎える精神こそが、長年にわたって愛され続ける最大の理由だ。