日本一高い山は富士山ではなかった?知られざる最高峰の真相
インターネット上の雑学やクイズコミュニティでは、もう一つ「日本一高い山は富士山ではない」とされるユニークな切り口が存在します。それが「海底下からの比高(基底面からの高さ)」という地球科学的アプローチです。
世界的な例として、ハワイのマウナ・ケア山は海抜標高こそ4207mですが、太平洋の海底基底部から測ると1万mを超え、エベレストを凌ぐ「地球上で最も高い山」と称されます。これと同様の視点を日本近海に当てはめた場合、非常に興味深い山岳地形が浮かび上がってきます。
- 小笠原諸島・南硫黄島:海抜標高は916mですが、水深数千メートルの伊豆・小笠原海溝沿いから一気に立ち上がる孤立峰であり、海底基底部からの総延長(比高)で計測すると約3000m〜4000m級の巨大な山体構造を持ちます。
- 富士山自体の基底面:陸上火山の富士山も、駿河湾の深海(水深約2500m)から連なる構造線上に位置しており、相模トラフ・駿河トラフの底から頂上までを一つの火山体と捉えれば、基底からの比高は実質6000m級に達します。
「標高」の国際的定義はあくまで「平均海面(東京湾平均海面=T.P.)からの垂直距離」であるため、公式な日本一は富士山ですが、こうした地球物理学的なスケールで自然現象を捉え直す視点も、山岳トリビアとして極めて高い人気を誇っています。